異文化、だからおもしろい

 

花粉症に悩まされていた半年ほど前の三月某日。

名古屋の伏見で開催された業界団体の講演会にて、インテル日本社長、MRJの執行役員、三重県知事の話を聞く機会があった。

どの方のお話も大変興味深かったが、インテル社長江田さんの話が最も心を打たれた。

お話の中で、特に印象に残ったフレーズがある。

【グローバル競争社会を生き抜く中で、多様性を受け入れて、多様性を推進していくことでイノベーションが生まれる。】

【2つの同じモノは新しいモノを生まないが、2つの異なるモノは新しいモノを生み出す。】

 

マーケットリサーチアナリストとして、世界中で活躍してきた女性社長の言葉がストンと自分の腹に落ちた。

ここでいう江田さんが述べた「モノ」の対象とは、人種だけでなく、性別、世代間のことを指しているが、この話を聞いているとき、常に人種間のことが自分の頭の中には浮かんでいた。

海外に興味・関心がある理由がまさにそうだからである。

 

異なる国、異なる文化背景の環境下で育ってきた人間同士が母語ではない共通言語を通して一瞬にしてつながることができる。

仲良くなれる。飲み明かせる。議論できる。子供みたいに喧嘩もする。

新しいモノの考え方を交換できる。相乗効果。

日本人同士でも分かり合えないことが多々あるのに、

さっき出会ったばかりの外国人と大事な部分を共有できることがある。

国境を越えて友情が生まれる。

 

こんなにワクワクできる、おもしろいことはこの世に無いと心の底から思える。

自分にとって、「何かワクワクする」という感情が生まれる瞬間である。

大人になるにつれて、ワクワクを感じる機会が急激に減っていることを日々実感するが、この興奮にも似た感情は幼少期から今でも変わることがなく、一生続くであろう。

 

カナダでの留学生活、北京での駐在生活は正直辛いことのほうが多かった。

言葉が通じないもどかしさ、日本人であることによる差別も受けた。

 

しかし、それでも常に海外に目を向け、世界を股にかけて活躍したいと想う理由が、海外に魅了される理由が、この言葉に集約される。

 

【2人の同じ人間は新しいモノを生まないが、2人の異なる人間は新しいモノを生み出す。】